わさび嫌いでもわさびソフトクリームは美味しいのか「道の駅 天城越え」【静岡県伊豆市】
突然ですが、ぼくはあんまりわさびが好きではありません。
大嫌いではないんですが、お寿司にわさびはほんのちょっとでいいなと思うタイプです。
しかしこの間訪れた『道の駅天城越え』は、顔ハメ看板からもお分かりの通りわさびソフトが有名らしいのです。
中に入ると、お店のお母さんが専用の機械からワッフルコーン目がけてモリモリとソフトクリームを出した後、そこにわさびをスリスリと擦ってわさびソフトを手際よく完成させています。
でもでも、申し訳なさすぎるけれど、目の前で作る工程を見せられてもハッキリ言って全然美味しそうに思えません。
理由は3つあります。
1)ビジュアルだけで勝負してます感がハンパなかったこと。
2)わさびソフトが「350円」だったのに対し、普通のソフトクリームも「350円」という価格設定に
「わさびを付けることによる付加価値は生まれないんかい!」
というお気持ちが、今にも漏れ出そうになったこと。
3)設置されている顔ハメ看板も「わさびソフトくん」だけで十分やっていけるはずなのに、「バニラソフトちゃん」という個性ゼロのキャラクターと2つセットで押し出してきたことで、わさびソフトに対しての自信がみじんも感じられなかったこと。
でも、ぼくは顔ハメ兄さんです。
そのスポットをきちんと「満喫」したあとに、シメとして顔をハメること。
ぼくはこれを一番大事にしているのです。
心の中のもう一人のぼくが語りかけます。
わさびソフトを食べずして、顔をハメて偽りの笑顔を見せる。
こんなの「ハメ逃げ」じゃん!
よっぽと時間がないときを除いて、ハメ逃げは重罪じゃん!
じわじわとぼくに迷いが出てきました。
さらに心の中のもう1人の自分が語りかけます。
ぼくは別にタレントさんでもないんだから、なんでもかんでも目を見開いて「美味しいー!」だなんて言わなくても良くない?
元々わさびが苦手なんだから、素直に反応して、その顔面のまま顔をハメたほうがよっぽど良い思い出になるじゃないか。
そうか、そうだよね。
こうしてそんなこんなの思いが頭をよぎりまくったぼくは、意を決してわさびソフトにチャレンジすることにしたのです。
改めて店内に入り、わさびソフトを注文。
そして手際よく手元にやってきたわさびソフトを前に緊張が高まりつつ、ついに一口パクっといただきます。
覚悟していました。
「わああああああああ、最悪すぎるー!」とか
「こんなの人間が食うフードではございましぇんんん!」とか
わさびが有名だとか言ってる伊豆のど真ん中で大変恐れ入るけど、こんな暴言の1つや2つが僕の口から飛び出すのはもう覚悟していました。
でも、違う。
全然違ったんです。
「う、うまくね?」
最悪その場で吐き出そうとすら思っていたぼくはびっくりしました。
だって、思いの外うまかったんですよ。
わさびが新鮮だったからか、からさの奥に甘みもあって、それがソフトクリームの甘さと絶妙なハーモニーを奏でていたんです。
今年の上半期で一番びっくりしました。
「このハーモニー、味のモントリオール楽団やー!」
(※表現力はお察し下さい)
そんなわけで意外すぎる大満足で終わったわさびソフト大戦のあと、とっても楽しく顔をハメました。
わさびソフトくんとバニラソフトちゃんはきょうも観光客を笑顔でお待ちしています。
ちなみに看板のウラには「2号機」との表記があるので、彼らにはきっと先代がいたのでしょう。
わさびソフトは予想外に美味しいし、看板も大切に扱われている感があって、この道の駅天城越えのことが大好きになったぼくなのでした。
分からないことは怖いことではなくて、ワクワクすることだ。
そんなこんなのことを、この「道の駅 天城越え」が教えてくれたのかもしれません。
◎道の駅 天城越え
【所在地】〒410-3206伊豆市湯ヶ島892-6
【電話番号】0558-85-1109
【FAX番号】0558-85-0668
【駐車場の有無】あり(無料)
【営業時間】08:30~16:30(3月~10月)08:30~16:00(11月~2月)
【定休日】第3水曜日
【アクセス】バスで 修善寺駅より河津行き東海バス40分「昭和の森会館」下車
車で 東名高速沼津ICより車で60分 東名沼津IC・新東名長泉沼津ICより直結の伊豆縦貫道(東駿河湾環状道路)~伊豆中央道(有料)~修善寺道路(有料)大平IC~国道136号線、国道414号線